著者
青山 博之
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.30, no.9, pp.5-16, 1992-09-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
35
被引用文献数
2

アメリカ, 日本, ニュージーランドでの鉄筋コンクリート柱はり接合部の耐震設計方法の不統一に端を発した論争を終結させるための三国協力研究が, 1991年に終了した。この総説は, 柱はり接合部論争を生むに至った三国の研究および設計法開発の経緯を明らかにし, 協力研究の内容を概観し, その結論を各国がそれぞれの国の設計規準にどのように生かそうとしているかについて述べたものである。とくにニュージーランドにおける最近の動きのなかに, 実験式 (経験式) から理念に基づく式 (マクロモデルによる理論化) へという研究動向の転換を感じ取ったものである。
著者
青山 博之
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.4-13, 1986-05-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
17

最近数年間, 大手建設会社を中心としてブームになってきた 25~30 階の鉄筋コンクリートラーメン構造の集合住宅建築について, 平面・立面の構造計画, 主要構造部材の断面構成, 使用材料, プレキャストコンクリート工法・鉄筋の先組み工法, 鉄筋継手などの工法計画, 耐震設計の基本方針, 目標耐震性能, 設計用地震力・崩壊メカニズムの選定とその確保のための設計手法, 実験による確認, 質点系および骨組の非線形地震応答解析などの傾向を述べ, 今後の問題点を指摘したものである。