著者
青木 浩子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学法学論集 (ISSN:09127208)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.258-185, 2008-09

本稿は、某証券関連機関向け法律講座の一環として、筆者が行った講演2本のパワーポイント画像とメモである(2008年3月28日開催)。その際、「米国法に重点を置きながらも、不公正取引の摘発を含む市場監督に関わるわが国実務家の参考となるものを」という要請を受けた。そこで、全体としては、「最近の米国における証券業規制の問題」という題とし、具体的な内容として、第一部を「空売り規制」、第二部を「敵対的M&A規律方針」とした(各1時間半)。なお、講演では使用しなかつたが、第二部副産物として「おまけ」のエッセイを作成した。その後、論文の体裁にまで完成させることはなかったが、内容が一般的なものであるので、資料として掲載していただくこととした。順序としては、まず第一部、第二部、おまけの参考テキストを掲げ、続けてパワーポイント画像をやはり第一部、第二部、おまけの順で掲載した。同講演以降の顕著な動きとして、企業価値研究会が、「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策のあり方」という、過剰防衛に警告を発する趣旨の報告書を2008年6月に発表したことが挙げられる(http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g80630ao1j.pdf規制方針について、ライツプランあるいは事前警告型(要するに米国型)による現行の規制方針によるか、欧州のような公開買付制度を中心とする方針に切り替えるかについては判断されていない)。
著者
中島 謙二 青木 浩子 加藤 敬 田村 康夫
出版者
一般財団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.926-935, 1997-12-25 (Released:2013-01-18)
参考文献数
23
被引用文献数
1

本研究は,乳首の違いが乳児の吸啜運動に及ぼす影響を検討する目的で,乳房哺乳群(BRF群),丸型人工乳首群(ROF群)および有弁型人工乳首群(SV群)を対象に,吸啜時の口腔周囲筋筋活動を筋電図学的に比較検討したものである.その結果,1)最大筋活動量は,咬筋と口輪筋においては3群間で差はみられなかったが,側頭筋ではBRF群がROF群より有意(P<0.05)に高い活動を示し,舌骨上筋群もBRF群とSV群がROF群より有意(P<0.01)に高い活動を示した.2)総筋活動量はBRF群とSV群がROF群よりそれぞれ有意(p<0.01,p<0.05)に高い活動を示した.3)吸啜サイクル時間はBRF群とROF群で差はなく,SV群が有意(p<0.01)に長いサイクル時間を示した.4)口腔内の動きと筋の協調の観察では,丸型人工乳首も有弁型人工乳首も舌の蠕動様運動を伴い基本的には差はみられず,有弁型人工乳首は舌の下降時に弁が上下に大きく離開し,その時舌骨上筋群が大きい活動を示していた.以上の結果より,丸型人工乳首が乳房哺乳や有弁型人工乳首に比べ筋活動量が小さかったことから,乳児にとって丸型人工乳首は比較的容易に吸引できることが示唆された.