著者
青木 貴則
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.98-105, 2021

<p>ライブステージで使われるLEDスクリーンの映像には,曲の展開に合わせてプリレンダリングされた動画をメディアサーバから送出するのが一般的である.安定的に映像を送出できる反面,出演者であるパフォーマーの動きなどライブ感を生かした映像演出を行うことができない.そこで,センサを使って出演者の動きを検出し,動きに反応したグラフィックスを生成するシステムを構築して生放送で運用することを目指した.LiDARと呼ばれる距離測センサとTouchDesigner上で開発した位置解析法を使って動きを検出し,リアルタイムグラフィックスエンジンである,Unity, Notchを組み合わせたジェネラティブなグラフィックス表現をフロアLED上で表現した.イメージベースドなキャリブレーション方法を採用することで,センサのズレや転倒が発生した場合にも迅速に復旧できるロバスト性を備えたシステムを構築した.</p>
著者
青木 貴則
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.J9-J12, 2018-01-01 (Released:2017-12-21)
被引用文献数
1

ゴルフ番組ではショットに対する視聴者の関心が高く,弾道の描画や測定データを根拠としたショットの解説が求められていた.本システムでは 3Dドップラーレーダを用いてショット時のクラブヘッドやボールの動きを解析し,ショットデータの表示と実空間上にマッチした飛球線のリアルタイム描画を行うシステムを開発した.高精度なカメラキャリブレーションと組合せることによって,任意のカメラ映像に飛球線を描画させることを可能にしただけでなく,選手間や選手自身のデータ比較により,映像だけでは見えてこなかったショットの差,攻め方の違いを視覚的にわかりやすく表現することを実現した.