著者
森永 太 伊東 隆利 阿部 成善 添島 義樹 土屋 直行 松井 孝道 飯島 俊一 川口 和子
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.170-179, 2018-06-30 (Released:2018-07-25)
参考文献数
15

長期症例のインプラントに対して,しばしばインプラントの残存率が一つの成功基準として使用される.しかし,患者の実態を知るにはそれだけでは十分といえない.この研究の目的はインプラント治療を受けた患者の長期経過の実態を知ることである.我々は,インプラント治療後20年以上経過した患者に対しアンケート調査を行った.患者は九州インプラント研究会に所属する歯科医師によって治療された.アンケートは1,168名に送付し509名からの回答を得た(回答率44%).回答者の内,78%がインプラントに何も問題ないと答えた.また,歯の経過については68%が何もないと回答した.食事については84%が何でもよく噛めると回答した.また93%がインプラント治療に満足していると回答した.
著者
飯島 俊一
出版者
公益社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会誌 (ISSN:18834426)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.28-34, 2012-01-10 (Released:2012-07-18)
参考文献数
1

インプラントを選択することにより,インプラント治療の合併症を減らす.より長期の成功を獲得するために,コニカルコネクションタイプのインプラントを選択する.コニカルコネクションのインプラントは,インプラント周囲炎を減少する.上部構造は,CAD/CAMで,強度の高い材料を使用する事により,破折の防止をする.インプラントヘッドは,強度が高く,症例に応じ,太さ,長さを適切にする.骨縁下インプラントとの組み合わせにより,より長期の使用が可能となる.