- 著者
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王 青躍
飯島 敦史
黒川 秀樹
関口 和彦
坂本 和彦
中島 大介
- 出版者
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
- 雑誌
- 廃棄物学会研究発表会講演論文集 第18回廃棄物学会研究発表会
- 巻号頁・発行日
- pp.177, 2007 (Released:2007-11-23)
本研究では、炭化処理における昇温速度が、廃棄物の減量化および安定化に及ぼす影響を調査し、減量化評価を熱重量測定によって行い、安定化評価を腐敗性炭素量の指標である易分解性炭素量の測定によって行った。さらに、炭化生成物の燃料利用を考慮し、その燃焼特性を調査するため、着火温度による評価も行った。廃木材、鶏糞の高速昇温(90℃/min)による炭化処理は、最終温度が同じであれば低速昇温(10℃/min)と同程度の減量化、安定化の効果が得られることが確認でき、処理速度の向上が図れることが示唆された。さらに炭化物の燃料利用に関しても、有機分の多い廃棄物の高速昇温による処理は、より燃焼反応性の高い炭化物が得られる点で有利であることが示唆された。