著者
植草 隼 飯沼 守彦 柴 直樹 大江 秋津
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2018年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.148-151, 2018 (Released:2018-12-25)

日本映画は、リスク分散や製作費確保のために製作委員会方式を採用している。本研究は、個々の映画を発明、高い興行収入をあげた映画をイノベーションと考え、製作委員会は映画を普及させてイノベーションを起こす実務家コミュニティとした。本稿は、日本の映画産業における実務家コミュニティのネットワークポジショニングが、当該映画の海外でのパフォーマンスに与える影響を実証する。分析は、2010年から2012年の日本映画のデータを用いて、ネットワーク分析と多変量解析を行なった。その結果、ネットワーク上で異なるグループをつなげるポジションを持つ製作委員会が出資する映画は、海外で高いパフォーマンスを示すことを実証した。
著者
濱口 颯 飯沼 守彦 大江 秋津 柴 直樹
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2018年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.144-147, 2018 (Released:2018-12-25)

ゲームアプリ市場がスマートフォンの普及とともに急成長を遂げた。ゲームアプリの中心となる収入源は、アプリ内課金と広告収入である。本研究は、収益予測が困難であると言われている前者のみに焦点を当て、プレイヤーの課金行動とプレイヤー間の相互作用を含むマルチエージェントモデルを作成することで、ゲームアプリ市場における収益のメカニズムを明らかにすることを目的とする。プレイスタイルの違いが課金行動に影響を与えると考え、モデルでは4タイプのプレイヤーを想定した。シミュレーションの結果、非課金者の減少が課金者の課金行動を誘発し、非課金者の増加が課金者の課金行動を抑制するということなどが観測された。