著者
植草 隼 飯沼 守彦 柴 直樹 大江 秋津
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2018年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.148-151, 2018 (Released:2018-12-25)

日本映画は、リスク分散や製作費確保のために製作委員会方式を採用している。本研究は、個々の映画を発明、高い興行収入をあげた映画をイノベーションと考え、製作委員会は映画を普及させてイノベーションを起こす実務家コミュニティとした。本稿は、日本の映画産業における実務家コミュニティのネットワークポジショニングが、当該映画の海外でのパフォーマンスに与える影響を実証する。分析は、2010年から2012年の日本映画のデータを用いて、ネットワーク分析と多変量解析を行なった。その結果、ネットワーク上で異なるグループをつなげるポジションを持つ製作委員会が出資する映画は、海外で高いパフォーマンスを示すことを実証した。
著者
柴 直樹
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第10回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.F-4-3, 2019 (Released:2019-12-16)

Simulation with agent-based models are used as a method of information systems research. The validity of agent-based models has the perspective which is different from those of traditional simulation approach, and many claims and methods are have been proposed. This paper will summarize them and tries to investigate their effectiveness.
著者
四海 澪 河合 亜矢子 柴 直樹 大江 秋津
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.201910, pp.183-186, 2019

<p>本研究は、アクティブラーニングの1つである問題解決型学習(PBL)において、学習者の同質性や多様性が学習者に活発な発言をもたらす影響を実証する。データは、社会人を対象にしたサプライチェーンマネジメントゲームで得られたアンケートデータを用いた。多変量解析を行った結果、学習者が関心を持つ分野の同質性や、職業経験の多様性が高いほど、学習者の活発な発言を促進することを実証した。本研究は、組織学習論に基づいて、PBLにおいて学習者の活発な発言をもたらすチーム構成を提案したことに理論的・実務的貢献がある。</p>
著者
柴 直樹 後藤 雅樹
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2009年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.32, 2009 (Released:2009-11-14)

シャープレイのラベル法を応用し,3×3以上の双行列を持つ一般の有限ゲームについて, コンピュータによる数値計算により混合戦略まで含めたナッシュ均衡を求めるプログラム を作成したので,報告する。非協力有限ゲームにおいて,混合戦略まで含めたナッシュ均 衡を解析的に求める方法は,2×2の双行列を持つゲームについてはよく知られている。 また,3×3以上のゲームについても,シャープレイによるラベル法が有効とされている。 しかし,ラベル法により均衡を求める手順は煩雑であり,一般の有限ゲームに対して適用 できるわけではない。そこで,ラベル法による手順をコンピュータ上に実装し,数値計算 により3×3の双行列を持つゲームについて,十分に実用的な精度で高速に近似解を求め ることに成功した。この方法を用いれば,さらに4×4以上の大きな双行列をもつゲーム にも利用できる可能性がある。
著者
濱口 颯 飯沼 守彦 大江 秋津 柴 直樹
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2018年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.144-147, 2018 (Released:2018-12-25)

ゲームアプリ市場がスマートフォンの普及とともに急成長を遂げた。ゲームアプリの中心となる収入源は、アプリ内課金と広告収入である。本研究は、収益予測が困難であると言われている前者のみに焦点を当て、プレイヤーの課金行動とプレイヤー間の相互作用を含むマルチエージェントモデルを作成することで、ゲームアプリ市場における収益のメカニズムを明らかにすることを目的とする。プレイスタイルの違いが課金行動に影響を与えると考え、モデルでは4タイプのプレイヤーを想定した。シミュレーションの結果、非課金者の減少が課金者の課金行動を誘発し、非課金者の増加が課金者の課金行動を抑制するということなどが観測された。
著者
柴 直樹 吉住 優介
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2014年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.257-260, 2014 (Released:2015-01-30)

オンライン市場において、最低価格保証という価格戦略を表明する事業者が増えている。最低価格保証制度にはいくつかのバリエーションが存在するが、それらの戦略的優位性についてゲーム理論による分析を行う。最低価格保証制度は独占価格を均衡価格として持ち、価格競争を抑制する効果があるとされるが、最低価格保証のルールによってはさまざまな均衡の存在が知られている。本稿では、これらの関係についてまとめ、近年のオンライン市場に見られる価格競争の動向について考察を加える。