著者
飯田 寿子
出版者
東北大学文学部日本語学科
雑誌
言語科学論集 (ISSN:13434586)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.25-36, 2002-11-20

並立関係をもつ合成語は、構成要素間の関係を文法的な側面からも解釈できるのかどうか検討するために、特に二構成要素 (「男女」「上り下り」等) からなる並立合成語内に助辞を挿入させ、合成語が成立するか調査した。その結果、九種類の類型があることを確認した。これら結合類型が存在する理由のひとつとして、結合力と特定度の相関程度で差異が発生し、種マの結合類型を形成させたと結論づける。