- 著者
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馬場 宏明
- 出版者
- 公益社団法人 日本化学会
- 雑誌
- 化学教育 (ISSN:24326542)
- 巻号頁・発行日
- vol.28, no.1, pp.5-9, 1980-02-20 (Released:2017-09-15)
色は光と視覚器官である眼とがあれば生ずる。しかし両者の間にはしばしば物質が介在するし, 光の生成, 視覚の発生そのものにも物質がかかわっている。光と物質との相互作用は反射, 屈折, 散乱の形でも起こるが, 色を取り扱うときには, 光の吸収と放出とがとくに重要である。この問題に立ち入る前に, 光の本性について概観しよう。