著者
田口 大輔 上田 正射 池永 雅一 谷田 司 高 正浩 家出 清継 津田 雄二郎 中島 慎介 松山 仁 山田 晃正
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.133-137, 2021 (Released:2022-04-30)
参考文献数
21

症例は19歳,女性.右下腹部痛のため,近医を受診し,急性虫垂炎を疑われ当科へ紹介された.腹部単純X線像で右下腹部に高吸収陰影を認め,腹部単純CTで虫垂根部より1cm末梢側虫垂内の輪状の高吸収陰影と,その末梢側虫垂の腫大を認めた.虫垂結石を伴う急性虫垂炎を疑い,腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.切除標本内に14mm大の虫垂結石を認めた.術後経過は良好であり,術後2日目に退院した.虫垂結石を伴う急性虫垂炎は稀であり,穿孔や膿瘍形成のリスクが高く,重症化しやすいとされている.本症例は受診時の炎症は軽度であったが,虫垂結石を有すると考えられたことから早期に手術を行った.抗菌薬が発達した近年では保存的に軽快が得られる急性虫垂炎の症例も多いが,虫垂結石を伴う虫垂炎の場合は重症化のリスクが高く,積極的に手術を考慮する必要があると考えられる.
著者
土田 雄一 川添 幹貴 尾高 正浩 川添 幹貴 カワゾエ ミキタカ KAWAZOE Mikitaka 尾高 正浩 オダカ マサヒロ ODAKA Masahiro
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.213-224, 2015-03

市原市が実施している「中1ギャップ」の軽減と夢や希望をつなぐことを目指した小中連続道徳授業の成果と課題について,A中学校区(2小1中)の2年間にわたる実践を調査・省察した。6年時に書いた「中1の自分への手紙」を基にした小中連続型道徳授業は,先進性があり,児童生徒も教師も概ね評価が高い。改善した2年目の実践はより充実。汎用性もある。課題は小学校教員の負担増,連絡調整の時間確保,転入生への対応等である。