- 著者
-
石田 茂
高坂 定
横山 完
瀬戸 洋一
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.111, no.285, pp.171-176, 2011-11-07
- 参考文献数
- 7
個人情報の電子化が進み,情報の取り扱いに関して,より注意を払う必要がでてきた.このため,個人情報保護に関する法整備が各国で進んだ.一部の国では,情報システムの構築にあたりプライバシー影響評価(Privacy Impact Assessment)が実施されている.PIAは,個人情報の収集を伴うシステムの導入または改修の際に,プライバシー問題の回避または緩和のために,プライバシーへの影響を「事前」に評価するリスクコミュニケーション手法である.PIAを有効に実施するには,プライバシーコミッショナーなどの実施体制の整備が必要である.本報告では,各国の実施体制の分析を行い,日本でPIAを実施する場合の実施体制について提案する.