- 著者
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高坂 駿
今井 忠則
- 出版者
- 一般社団法人 日本作業療法士協会
- 雑誌
- 作業療法 (ISSN:02894920)
- 巻号頁・発行日
- vol.38, no.4, pp.460-468, 2019-08-15 (Released:2019-08-15)
- 参考文献数
- 25
目的は,統合失調症者に対する生活行為向上マネジメント(MTDLP)による個別的作業療法の効果を検証することである.非ランダム化比較対照試験を用い,介入群は個別的・集団的プログラム,対照群は集団的プログラムを実施した.前後比較では,介入群の作業遂行の実行度・満足度,自記式作業遂行指標(SOPI)の合計得点と「生産的活動」,リカバリー意識(RAS),精神障害者社会生活評価尺度(LASMI)の「労働または課題の遂行」,「自己認識」,対照群のSOPI「生産的活動」の成績が改善した.2群間比較では,LASMIの「日常生活」,「労働または課題の遂行」,「自己認識」で介入群の成績が高かった.本研究は,MTDLPが精神科作業療法に有用であることを示した.