著者
加藤 康子 三宅 興子 高岡 厚子
出版者
梅花女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

近年、絵本研究は進んだが、国際比較研究は未だ十分とは言えない。そこで、「狐」「イソップ寓話」という観点から、日本、イギリス、フランスの絵本を比較研究した。まず、各国のイソップ寓話受容と絵本化の流れを確認し、狐が中心となっている話をめぐって、挿絵や絵本作品を収集し、比較分析を行った。結果、イソップ寓話の受容は、各国の文化事情を反映して異なっていることが分かった。日本では、外国からの文化導入に特徴が見出される。このように、三ヶ国の挿絵や絵本には、その国情、文化、画家の個性が色濃く反映していることを確認した。