著者
鈴木 謙一 高橋 成五
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.307-313, 2022 (Released:2022-03-01)
参考文献数
17

日本を取り巻く広大な海洋及びその資源の有効活用,老朽化する水中インフラや新たな水中インフラの増加に伴う効率的な水中構造物点検,スマート漁業の進展など,今後水中へのICT/IoT 技術の積極的な導入が期待されている.そのため,我々は地上並みの高速ネットワークを水中に実現し,水中の3D データを取得するため,水中ライダの検討を行ってきた.本論文では,特に水中の測距データを取得する水中ライダの開発に向けた取組みについて紹介する.まずライダについて紹介するとともに,可視光ライダ化が水中の物体の測距が可能であることを示す.次に可視光ライダを耐圧容器に収容することにより開発した水中ライダを用いて,実際に水中で物体の3D スキャンを行った結果を示す.今後,実験で明らかになった問題点への対策及び再実験による評価を重ね水中ライダの完成度を向上させる予定である.
著者
高橋 成五 前野 義晴 荒木 壮一郎 末村 剛彦 田島 章雄 高橋 宏明 玉貫 岳正 堂前 巧 逸見 直也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PS, 光スイッチング
巻号頁・発行日
vol.98, no.481, pp.31-35, 1998-12-18
被引用文献数
1

256ポート2.56Tbpsスループットまで拡張可能なパケット交換用フルクロスバ光スイッチの設計試作を行った。光スイッチ素子には, 高速動作と同時に損失補償も可能な半導体光アンプゲートを用いた。この光スイッチは, 波長多重技術を空間分割スイッチに組み入れることにより, 単純な空間分割スイッチと比較し装置規模を1/8に削減可能である。光レベルダイヤグラムとスイッチ制御方式の設計を基に, 2.56Tbpsの光スイッチを構成するのに必要な全てのコンポーネントを含むデモ装置を開発した。10Gbpsの光信号を用いて, 試作した光パケットスイッチの信号透過特性とスイッチング特性の評価を行った。測定の結果, 符号誤り率10^<-14>以下とInsec以下のパケットスイッチング時間及びそのスキューが500psec以下であることを確認し, Tbpsクラスのスループットを持つパケットスイッチの実現性を確認した。