著者
高橋 百之
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.228-232, 1949
被引用文献数
2 1

山間地の住家の位置は日照日射條件に密接な關係がある。飛彈小八賀川流域においては住家は春分の日に日照時數9時間以上の所に位置し,流域の上下,谷の南北兩斜面の別はほとんどなく,全體として日照の好位置にある。日射條件の方は兩斜面によつて異り,南向側が良好で北向側が劣つて居る。なお日照の條件がよい所だと日射條件はきわめてよく,日照の不備な所は日射で補う傾向が伺われる。