著者
高橋 重雄 酒井 洋一 森屋 陽一 内山 一郎 遠藤 仁彦 有川 太郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.159-164, 2008 (Released:2010-08-25)
参考文献数
27

The primary objective of tsunami disaster mitigation is to reduce the casualties. The major cause of the deaths is drowning by tsunami current, especially during evacuation. In the paper, the causes of deaths are discussed through reference to past experiences. A fault tree is presented to summarize the physical danger posed by tsunami waves to the human body, and the personal danger is discussed based on the tree. The stability of the human body against wave front collision and tsunami currents is discussed and threshold conditions are proposed. The time for evacuation is usually very limited and the risk of encountering a tsunami during evacuation is often high. Walking in inundated areas during a tsunami attack is especially dangerous. Vertical evacuation is highly recommended.
著者
高橋 重雄
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
Geographical review of Japan, Series B (ISSN:02896001)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.212-224, 1988-12-31 (Released:2008-12-25)
参考文献数
51
被引用文献数
1 1

消費者が食料品の購入のため最寄りの店を訪れる場合とそうでない場合とがある。本研究では,消費者が最も近いスーパーマーケットを利用する確率を説明するための目的地選択モデルの構築を行った。モデルは,目的地を訪れることから得られる効用,外出に伴う制約条件, 1回の外出で複数の目的地を訪れることが,どのように目的地の選択に影響を及ぼすのかを説明できるように構築された。カナダのオンタリオ州にあるハミルトン市内の3ケ所にこのモデルを適用した結果によると,消費者の居住地によって,これらの説明変数の目的地選択に及ぼす影響に相違が生ずることが認められた。この結果の一因として,近くに店舗があるのか遠くまで出かけなくてはならないのかというように,消費者からみた店舗の分布が関係しているものと考えられる。
著者
高橋 重雄
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
Geographical review of Japan, Series B (ISSN:02896001)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.119-127, 1986-12-30 (Released:2008-12-25)
参考文献数
25
被引用文献数
5 5

消費者は,食料品の購入に際して, 2ヵ所以上のストップ(買物やその他の目的を果たすために立ち寄る場所)を訪れる場合が多い。このようなマルティプルストップ・トリップが行なわれる場合,従来,多くの研究で仮定されていたシングルストップ・トリヅプの場合に比べ,消費者は一般的に,トリップの始点である家からより遠距離の店舗に出かける傾向がある.マルティプル・ストップが買物距離にどのような影響を及ぼすかという問題は,消費者の目的地選択パターンを理解する上で重要である.カナダのハミルトンで得たデータに対する分析の結果,消費者の家から食料品店までの買物距離は,外出の際に立ち寄るストップの数,成し遂げるトリップ目的の数,および食料品店に立ち寄る時期(トリップの最初の段階で立ち寄るのか,それとも別の目的を果たした後に最後の段階で立ち寄るのか,あるいはトリップの途中段階で立ち寄るのか)という3要因に関係していることが明らかになった.