著者
高田 知実
出版者
神戸大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2007

本研究の成果は以下のとおりである。(1)利益と純資産における保守主義の関連性を検証したことで保守主義の位置づけを明らかにした。そして、次の2つを明らかにすることで、企業会計における保守主義の経済的機能を解明した。すなわち、(2)市場環境の変化に伴って保守主義に対する需要も変化するという関係を実証的に示し、(3)監査法人の規模の違いによって、監査人の保守的行動に相違があることを明らかにしたのである。