著者
髙梨 淳子
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.66, no.J-STAGE-2, pp.55-61, 2017-08-31 (Released:2017-09-06)
参考文献数
6

脳波検査は,脳血流障害や外傷等による脳萎縮,脳梗塞などの脳器質的障害の程度,てんかんの鑑別などを目的に実施される。記録方法はガイドラインに則り各種の導出法や賦活の反応性から異常を判定するが,年齢や各種の要因によって脳波波形は変化するためそれらの要因を考慮して評価する必要がある。認知症患者では,病態によって理解力の低下や判断力の低下,異常行動などがあり,患者の病態や行動を確認しながら臨機応変に対応することが重要である。