著者
鳥井 正志 関田 欣治 関 和市
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 海洋学部 (ISSN:13487620)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-10, 2008-03-31

海流・潮流は、地球全海域に広く賦存しているが、その平均的エネルギー密度は風と同様に低い。しかし、海流は恒常性が高く、潮流は規則性があり、また流れの集中する海域では高いエネルギー密度を持つ。地球温暖化ガスの排出削減と、化石燃料からのエネルギー源の転換は、現在人類共通の課題である。このため、日本の排他的経済水域(EEZ)内の海洋資源の利活用として、海流・潮流エネルギーの回収の実用化を図る。本研究は、まず日本のEEZ内の海流・潮流エネルギー賦存量を明らかにする。つぎに、水流エネルギーの変換装置として直線翼垂直軸型タービンを選択し、海洋環境である水流や波浪中で使用するための課題を解決して適用可能性について検討する。そのうえで、この水流タービンを用いてEEZから回収可能なエネルギー量を試算する。
著者
鳥井 正志 関田 欣治 関 和市
出版者
東海大学海洋学部
雑誌
東海大学紀要. 海洋学部 (ISSN:13487620)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.1-10, 2008-03-31

Even the sea and tidal current are widely distributed whole through the ocean, the density of their energy are relatively low same as the wind one.However, the flow of the sea current is steady,the flow of the tidal current is cyclic and the density of energy increases in the water where the fluid concentrated. Since the reduction of the global warming gas and the switching of energy resource from the fossil fuel to renewable energy are the common issue of the human beings at present, this paper focused to realize the recovery of the sea and tidal current energy as a utilization of the renewable energy in the Japan's Exclusive Economic Zone (EEZ). The first,the quantity of current energy passing through the Japan's EEZ is shown.Then, the Straight-Wing Vertical-Axis Turbine (SWVAT), which has a lot of truck record as wind turbine, is adopted as the hydro turbine to recover the energy from the current, and its applicability to the water flow with wave as a natural sea condition is studied. Finally, the recoverable amount of the current energy by using the SWVAT is calculated.海流・潮流は,地球全海域に広く賦存しているが, その平均的エネルギー密度は風と同様に低い.しかし, 海流は恒常性が高く, 潮流は規則性があり, また流れの集中する海域では高いエネルギー密度を持つ.地球温暖化ガスの排出削減と, 化石燃料からのエネルギー源の転換は, 現在人類共通の課題である.このため, 日本の排他的経済水域 (EEZ)内の海洋資源の利活用として, 海流・潮流エネルギーの回収の実用化を図る.本研究は, まず日本のEEZ 内の海流・潮流エネルギー賦存量を明らかにする.つぎに, 水流エネルギーの変換装置として直線翼垂直軸型タービンを選択し, 海洋環境である水流や波浪中で使用するための課題を解決して適用可能性について検討する.そのうえで, この水流タービンを用いてEEZ から回収可能なエネルギー量を試算する.