著者
鶴岡 公幸
出版者
宮城大学食産業学部
雑誌
宮城大学食産業学部紀要 (ISSN:18806589)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.75-82, 2008-03

ここ数年日本の外食産業の市場規模は停滞しており、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで販売されている弁当、惣菜などの中食市場の伸び、人口の減少などの影響で売上高、利益共に厳しい状況が見込まれている。その一方で、中国における外食産業市場は毎年拡大しており、その市場規模は今後も伸び続けることが予想されている。日本の外食チェーンは2008年の北京五輪、2010年の上海万博に向けてこの巨大な潜在市場での事業の拡大に乗り出している。本稿では、中国外食市場における日系外食チェーンの事業展開について、既に中国に進出している代表的な5社を事例として紹介しながら、その現状と将来における課題について考察する。