著者
増田 夏樹 黒岩 達雄 大矢 雅則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.55, pp.47-52, 1999-05-17
参考文献数
8

タンパク質の相同性解析において塩基やアミノ酸配列の整列化がまず最初に行われ, この操作はアライメントと呼ばれている. このアライメントを複数の配列に対して行うのがマルチプルアライメントであり, 配列の本数と塩基またはアミノ酸が増えることで指数関数的に計算量が増し, 非常に計算時間がかかってしまう. 本論文では, この問題を量子並列計算ができる量子コンピュータを用いて解くための量子アルゴリズムを考察する.