著者
池田 知穗 中原 良介 西岡 有佳 黒川 央 山口 敬子 藤田 芳一
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.675-679, 2009 (Released:2009-10-09)
参考文献数
20
被引用文献数
2

陰イオン性界面活性剤のドデシル硫酸ナトリウム共存下,色素のピロガロールレッド(PR)と金属イオンのモリブデン(VI)間で生成する呈色錯体の退色を利用する亜硝酸イオンの簡便で高感度な吸光光度定量法を開発した.本法は,0.04~0.46 μg mL-1亜硝酸イオン濃度範囲でBeerの法則が成立し,みかけのモル吸光係数は1.0×105 L mol-1 cm-1と高感度であり,亜硝酸イオン0.23 μg mL-1での6回での相対標準偏差は1.92%(n=6,0.23 μg mL-1)と再現性にも比較的優れていた.