著者
飯野 秋成 黒木 宏一
出版者
新潟工科大学
雑誌
新潟工科大学研究紀要 (ISSN:1342792X)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.15-24, 2019-03

Effectiveness of original lecture method to introduce European architectural history for students at the stage of basic study of architecture was considered. In our lectures, dynamic change of European churches’ shape from ancient times to modern times, and relationship between design disciplines of modern European countries, were focused on, and year number of Christian era were not used. Based on the questionnaire to students conducted after the lecture, it was clarified that weak consciousness of European architectural history they had was wiped out, and their desires of next learning stage of architectural history were also evoked. As another method, we tried a lesson that was easy to grasp the flow of Architectural works and styles, using sheets with parallel European and Japanese age.
著者
黒木 宏一
出版者
九州産業大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本研究の実績の概要は次のとおりである。なお、以下の論文等の番号は「平成20年度科学研究費補助金実績報告書」の「11.研究発表」の記載順に従って付した。本研究の目的は、佐賀県の陶磁器産業についての生産・流通構造を解明し、加えて陶磁器需要構造を把握することで、今日におけるこの産業の構造の全体像を供給面および需要面から把握することであった。第一に、消費需要についてアンケート調査による意識調査を実施し、消費者意識の分析を行った。アンケート調査は、福岡都市圏(消費地)の消費者、佐賀県有田町・伊万里市(生産地)の消費者および窯元(生産者)に対して行った。単純集計結果に基づく考察を行い[論文1]として、クロス集計結果に基づく考察を行い[論文2]として、多重分類分析技法を用いた因果分析を行い[論文3]としてそれぞれ公刊した。また、これらの論文は[学会発表1]で口頭発表した。第二に、陶磁器需要については、共分散回帰分析技法を用いた地域特性効果および期間特性効果をそれぞれ導出し、それらのデータ分析を行い[論文4]として公刊した。第三に、陶磁器生産量が拡大する直前の1976〜1984年とバブル期以降にあたる1998〜2007年を計測期間としてCES生産関数等を計測し、生産構造の特徴の比較考察を行い[論文5]として公刊した。また、同論文は流通構造に関して言及した。第四に、[論文1]から[論文5]は加筆修正の上で体系付けを行い[図書1]として公刊した。本研究の成果は、生産者や流通業者にとって貴重な資料となると考えられる。また、それのみならず、大学・大学院の陶芸家養成のカリキュラム(教育課程)において、消費者(需要サイド)の意識がどのようなものか、あるいは生産構造がどのような特徴を有しているかを知るうえで貴重な資料になることが期待される。