- 著者
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古賀 裕紀子
大住 伴子
東 泉
黒木 賀代子
陳 克恭
佐加良 英治
- 出版者
- 九州歯科学会
- 雑誌
- 九州歯科学会総会抄録プログラム
- 巻号頁・発行日
- vol.2003, pp.13, 2003
第2世代ソフト電解水・AP水の口腔内適用における局所毒性ならびに全身毒性について,マウスを用いて観察し安全性評価を試みた.AP水は,マウスに給水瓶から飲水として7日間自由に摂取させた.対照群には飼育施設常用の飲水を与えた.その結果,一般症状,体重増加,摂餌量,剖検,臓器重量において異常は認められなかった.摂水量はAP水群で,対照群よりもわずかに減少傾向がみられたが,有意差はなかった.肝,腎,舌の病理組織学的観察,下顎臼歯の表面形態のSEMによる観察においても異常は見られなかった.以上のことから,AP水を含嗽,口腔内洗浄などに用いた際に,全身的あるいは局所的な毒性を発現する可能性は極めて低いことが示唆された.