著者
黒石 いずみ 内田 青蔵 藤谷 陽悦
出版者
青山学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

英国田園都市住宅における、20世紀初頭にかけての社会状況と建築空間デザイン理念、郷土主義・社会主義的視点からの近代化批判、女性や家族生活への啓蒙的提案、庶民生活の合理化等の社会背景の影響と空間表現を考察し、その日本での継承過程を検証した。特にドイツやアメリカの住生活思想との融合、「内側から住まいを考える」視点の変容と現代的意味を論考した。インテリアにおける生活様式の表象理論と研究手法の理解を活用し国際的研究交流を行った。
著者
黒石 いずみ
出版者
青山学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

農村住宅や庶民住宅の近代化と工業化やデザイン関連の諸機関資料や既往研究と必要な理論研究は成果を得た。しかし初年度の東日本大震災で、本研究の意義を確信すると同時に、文献や既存資料ではわからない問題、つまり生活近代化の諸事象の社会的連関とは即ち、デザインが生命に関わり、災害や経済・政治に容易に影響を受け、その道具になる事と実感した。故に研究の方法を修正し、庶民住宅の生活デザイン近代化の問題を現代の被災地の復興と連続して捉え、新たに食空間を中心とした生活習慣、仮設住宅の住まい方と建設技術、地域の歴史景観とコミュニティ、都市と地方の生活文化交流の調査等を行った。歴史と現代を繋ぐ課題として発展させる。