著者
齊藤 仁弘 大木 裕玄 臼井 伸行 笹尾 道昭 河西 宗一郎 西山 實
出版者
一般社団法人 日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.38-45, 1999-01-25 (Released:2018-04-06)
参考文献数
30
被引用文献数
1

寒天・アルジネート連合印象法に用いられる寒天印象材およびアルジネート印象材と,歯科用硬質石こうおよび超硬質石こうとの組み合わせから得られたそれぞれの石こう模型の細線再現性および表面粗さを測定し,それらの適合性について検討した.その結果,以下の事柄が明らかとなった. 寒天印象材との組み合わせについては,細線再現性および表面粗さの両者で評価Aとなったのは,硬質石こうでは24組中4組,超硬質石こうでは30組中0組であった.アルジネート印象材との組み合わせについては,20組中10組,超硬質石こうでは25組中2組であった。したがって,両印象材には,硬質石こうのほうが超硬質石こうよりも適合性が良好であった.また,寒天およびアルジネート印象材と石こう模型材とのそれぞれの適合性を比較すると,アルジネート印象材との組み合わせのほうが寒天印象材との組み合わせよりも適合性が良好であった.
著者
齊藤 仁弘
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.328-343, 1991-05-25
被引用文献数
7

現在臨床で用いられているリン酸亜鉛セメント, グラスアイオノマーセメント, カルボキシレートセメントおよびアルミン酸セメント計14製品について, 0℃, 37℃および60℃の温度環境における熱拡散率, 比熱容量, 熱伝導率を非定常法のクセノン・フラッシュ法によって測定し, 検討した.また, 熱的性質とセメント粉末の成分および粒径との関係についても検討を行った.その結果, 次のことが判明した.セメントの熱拡散率は, 測定温度0℃において最大値を示し, 測定温度の上昇とともに減少した.比熱容量は, 測定温度60℃において最大値を示し, 測定温度の上昇とともに増加する傾向であった.熱伝導率は, 測定温度0℃において最大値を示し, 測定温度の上昇とともに減少した.セメント粉末中に含まれるZn, Mg, Al, Siの量が多いと, 熱拡散率および熱伝導率は大きくなり, 比熱容量は小さくなった.セメント粉末の粒径が小さいと, 熱拡散率と熱伝導率とが大きくなり, 比熱容量は小さくなった.
著者
齊藤 仁弘 升谷 滋行 塩田 陽二 廣瀬 英晴 平野 進 西山 實
出版者
一般社団法人 日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.216-220, 2005-04-25 (Released:2018-04-28)
参考文献数
10
被引用文献数
3

可視光応答型酸化チタン光触媒含有塗料の義歯床用レジンに付着したカレー食品に対する洗浄効果について検討した.試験体は, 可視光応答型酸化チタン光触媒含有塗料を義歯床用レジンにコーティングしたのち, カレー溶液中に8時間浸漬した.浸漬後, 可視光線重合器を用いて試験体に20および60秒間光照射した.試験体の色差は, 光照射前後の色調を測定して算出した.L∗値は, 同様の値であったが, 照射時間の延長にともないa∗値は増加し, b∗値は減少した.また, 光照射前後の色差は, 照射時間の延長にともない増加した.これらのことから, 可視光応答型酸化チタン光触媒含有塗料を用いた義歯洗浄の有用性が示唆された.