著者
齊藤幸人
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.350-351, 2005

関西医科大学胸部外科学講座は, 1956年4月に大阪府寝屋川市の関西医科大学香里病院に香川輝正を初代講座教授として開設され, 1963年10月には現在の守口市に移転し, 以後, 呼吸器外科, 心臓血管外科, 食道外科, 乳腺外科と胸部外科全般の外科治療を担当致しました. 1970年以降は呼吸器外科, 心臓血管外科の2分野の外科診療に絞り, 香川は1989年に退任致しました. 1990年2月には今村洋二が現在の講座教授に就任し, その後講座名はそれまでの胸部外科学講座から胸部心臓血管外科学講座に改称されました. さらに1998年2月からは講座内に呼吸器外科と心臓血管外科の2つの診療科をおく複数診療科講座となり, 呼吸器外科の診療科科長として現在, 齊藤幸人が就任しております. 以上の歴史を持つ呼吸器外科は, 原発性肺癌, 悪性縦隔腫瘍, 転移性肺腫瘍, 気腫性肺疾患, 胸部外傷, 先天性小児呼吸器疾患などを対象に呼吸器疾患治療グループと共に診療を行っています.
著者
齊藤幸人
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.350-351, 2005

関西医科大学胸部外科学講座は, 1956年4月に大阪府寝屋川市の関西医科大学香里病院に香川輝正を初代講座教授として開設され, 1963年10月には現在の守口市に移転し, 以後, 呼吸器外科, 心臓血管外科, 食道外科, 乳腺外科と胸部外科全般の外科治療を担当致しました. 1970年以降は呼吸器外科, 心臓血管外科の2分野の外科診療に絞り, 香川は1989年に退任致しました. 1990年2月には今村洋二が現在の講座教授に就任し, その後講座名はそれまでの胸部外科学講座から胸部心臓血管外科学講座に改称されました. さらに1998年2月からは講座内に呼吸器外科と心臓血管外科の2つの診療科をおく複数診療科講座となり, 呼吸器外科の診療科科長として現在, 齊藤幸人が就任しております. 以上の歴史を持つ呼吸器外科は, 原発性肺癌, 悪性縦隔腫瘍, 転移性肺腫瘍, 気腫性肺疾患, 胸部外傷, 先天性小児呼吸器疾患などを対象に呼吸器疾患治療グループと共に診療を行っています.
著者
馬庭 知弘 齊藤 朋人 金田 浩由紀 南 健一郎 齊藤 幸人
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.221-226, 2008-06-20

背景.外来抗がん剤治療中で軽度の呼吸器感染症状を認めることがあるが,重度の好中球減少を伴わない場合は抗菌剤投与で経過をみることが多い.今回,外来化学療法中の症例で突然の呼吸不全を生じた症例を経験したので報告する.症例.68歳男性.2007年7月中旬に右中葉肺扁平上皮癌(pT4N0M0)に対して右中葉切除術施行,術後補助療法として外来にてCBDCA+TXLを3コース施行中に,数日前より継続する咳,膿性痰の増悪,さらに早朝からの38℃の発熱のため外来受診.胸部CTでは末梢の気腫性病変周辺に淡い浸潤影を認め,白血球数3300/mm^3.CRP値6.43mg/dlであった.同日14時50分の時点では,著変なく経過していたが,15時15分より突然の呼吸苦,38.9℃の発熱,ピンク色の泡沫状痰が出現し,酸素を投与するも経皮的酸素飽和度は80〜90%であった.ICUへ移室し気管内挿管施行.人工呼吸管理を含む集中治療にて救命しえた.結語.外来抗がん剤治療中に軽度の好中球減少や呼吸器感染を示す症例の中でARDSへ移行する症例があり,慎重な外来観察を要する.