著者
渡邊 真平 齋藤 昌利 埴田 卓志 佐藤 信一 池田 秀之
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

人工子宮システムを用いれば,妊娠90から100日まで (ヒトの妊娠24-27週に相当),安定した胎児循環のもとで合併症なく,母獣の子宮内で育った胎仔と同等に育てることができることを証明する.また子宮内炎症に曝露された胎仔でも人工子宮システムで安全に成育できることを証明する.
著者
齋藤 昌利 埴田 卓志 星合 哲郎 渡邊 真平 佐藤 信一
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

「いかなる新生児も後遺症無く生存させる」この命題は新生児医療が発展した現在においても周産期医療全体の最大の課題である。我々はこの命題に挑むべく、ヒト胎盤循環を模した体外式呼吸循環補助装置である「人工子宮・人工胎盤システム」をヒツジ胎仔を用いた実験で研究開発し、数々の成果を挙げている。そこで、この「人工子宮・人工胎盤システム」を用いたさらなる挑戦として、妊娠中に子宮内で増悪する胎児形態異常疾患を想定し、人工子宮・人工胎盤管理下で胎児治療を試みたいと考えた。本研究は、ヒツジ胎仔を用いて人工子宮・人工胎盤管理下で胎仔の開腹手術を行い、その可能性と安全性について評価する研究である。
著者
齋藤 昌利 松田 直 菅原 準一
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

早産の主要原因である子宮内炎症がどのように胎児に波及し、どのように影響するかは未だ不明な部分が多いが、我々は妊娠ヒツジを用いて子宮内炎症モデルを作成し、子宮内炎症環境下に胎児皮膚組織が炎症メディエータとして働くことを明らかにした。また、Polymyxin Bという抗生物質を用いて、胎児皮膚組織において炎症性サイトカインのメッセンジャーRNA発現が抑制されることを示した。この結果は、進行しつつある子宮内炎症を沈静化する治療方法の開発の一助になると思われる。