- 著者
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二階堂 司
齋藤 源
藤田 光則
青山 裕俊
- 出版者
- ダム工学会
- 雑誌
- ダム工学 (ISSN:09173145)
- 巻号頁・発行日
- vol.13, no.3, pp.152-162, 2003-09-15 (Released:2010-06-28)
- 参考文献数
- 4
美利河ダムでは, サクラマス (サケ科サケ属) の降下魚対策のため, ダム湖を迂回するバイパス魚道が計画されている. 魚道上端と河川の接続部には, 河川の水と魚をまとめて取り込み, 余水だけを戻して魚を魚道に誘導する施設が必要であった. 施設計画の技術的課題は, この目的に対して有効な余水吐き形式を設定することと, 魚をできるだけ迷入させない細部条件を設定することであった. 実際の魚を使った現地実験を踏まえて検討した結果, 余水吐き形式は横越流堤による薄層越流方式が有効と判断された. また, 有効な越流水深や横越流堤の形状, および照明の併用など, いくつかの設計条件が得られた.