著者
齋藤 滋規 鞠谷 雄士 高橋 邦夫
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では,曲面や粗さのある壁や天井に自由に凝着し,移動することが可能なヤモリの指先の微細構造に着想を得て,静電誘導ファイバーによる凝着・離脱デバイス(ファイバー型静電チャック)の開発を行った.具体的には,コンプライアンス(柔かさ)を持ち先端に静電力を発生することのできる静電誘導ファイバーを開発し,それを集積することにより曲面の曲率や表面の粗さを吸収して凝着・離脱が容易にできる新たな静電チャックの(潜在的な)有用性と実現可能性を理論・実験の両面から示した.