著者
広沢 俊宗 小城 英子 ヒロサワ トシムネ コシロ エイコ Toshimune HIROSAWA Eiko KOSHIRO
雑誌
関西国際大学地域研究所叢書
巻号頁・発行日
no.2, 2005-03-31

本研究は、大学生を対象とした質問紙調査により、日本のプロ野球ファンの心理を明らかにしようとするものである。本稿では、その調査結果の一部について記述することを目的としている。概括すると、阪神ファンと巨人ファンでプロ野球ファン全体の4割近くを占め、巨人を除く11球団のファンの半分以上が巨人を嫌う傾向にあった。特に、広島、阪神、中日といった球団のファンにアンチ巨人傾向が強く示された。また、阪神ファンは巨人ファンに比べ顕著なイメージが形成されていること、両ファンの嗜好性はマイナー-メジャー(大阪-東京)に代表される項目で差異が見出されることが明らかにされた。
著者
川上 正浩 小城 英子 坂田 浩之 Masahiro KAWAKAMI Eiko KOSHIRO Hiroyuki SAKATA
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.15-25, 2009-01-31

心霊現象や占い,宇宙人・UFO. 超能力など,現在の科学ではその存在や効果が立証されない が人々に信じられていることのある現象を総括して"不思議現象"と呼ぶ。本研究では,代表的な不思 議現象(血液型による性格診断,宇宙人の存在,超能力の存在,占い,霊の存在,神仏の存在)を取 り上げ,それらを信奉する,あるいは信奉しない理由について検討することを目的とした。それぞれ の対象について,信奉を「はしリか「いいえ」かの 2 件法にて尋ね,これに続いて,その理由を自由記 述にて求めた。大学生 161 名の信奉あるいは非信奉の理由として挙げられた語句をテキストマイニン グを用いて分析し,信奉者と非信奉者との違い,特lこ依拠するメディアの差異について考察した。Paranormal phenomenon is defined as unusual experiences that lack a scientific expla­ nation and are believed in by some people. TFhuhe purpose of this study was to investigate the reasons why university students believe in paranormal phenomenon. Six phenomena: "ABO Blood -Groups Typology","Existence of extraterrestriallife","Existence of super­ natural power","Fortunetelling","Existence of spiritual entities", and "The gods and Buddha",were selected and participants were asked to respond whether they believe it or not that phenomenon,and provide the reason in free format.Hundred and sixty 一 one university students were participated in this questionnaire study. Using text-mining procedure,free description data was analyzed. The results showed that there were some differences between believers and non-believers. The results were discussed in the light of difference of media they referred in believing paranormal phenomena.
著者
広沢 俊宗 小城 英子 ヒロサワ トシムネ コシロ エイコ Toshimune HIROSAWA Eiko KOSHIRO
雑誌
関西国際大学地域研究所叢書
巻号頁・発行日
vol.2, pp.2013/03/180:00:00, 2005-03-31

本研究は、大学生を対象とした質問紙調査により、日本のプロ野球ファンの心理を明らかにしようとするものである。本稿では、その調査結果の一部について記述することを目的としている。概括すると、阪神ファンと巨人ファンでプロ野球ファン全体の4割近くを占め、巨人を除く11球団のファンの半分以上が巨人を嫌う傾向にあった。特に、広島、阪神、中日といった球団のファンにアンチ巨人傾向が強く示された。また、阪神ファンは巨人ファンに比べ顕著なイメージが形成されていること、両ファンの嗜好性はマイナー-メジャー(大阪-東京)に代表される項目で差異が見出されることが明らかにされた。
著者
川上 正浩 小城 英子 坂田 浩之 Masahiro KAWAKAMI Eiko KOSHIRO Hiroyuki SAKATA
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.7, pp.57-65, 2008-01-31

川上・小城・坂田 (2007a) は,現代大学生における科学に対するイメージを自由記述によっ て収集し,テキストマイニング手法を用いて分析した。その結果,現代大学生の科学イメージは,実 験をしたり,宇宙について調べたり,勉学したりするものであり,そこに有用性を感じる一方でロマ ンをも感じていること,また先進性や力動性といった進歩するイメージを抱いていることが示された。 本研究では,川上他 (2007a) の自由記述データをもとに,科学続・自然観を測定する尺度を構成す ることを目的とする。大学生 316 名を対象とした質問紙調査の結果から,現代大学生の科学観・自然 観を構成する因子として,癒す自然,未来を築く科学,脅威を与える科学,保護を求める自然,人智 を超えた自然,脅威を与える自然の 6 つの因子が抽出された。癒す自然、得点については性差が認めら れ,男性よりも女性で得点が高いことが示された。Kawakami,Koshiro, & Sakata (2007a) collected university students' view of science with a free description questionnaire and analyzed them with Text Mining Technique. As a result,it was shown that university students' view of science was to conduct experi­ ments,to examine space, and to study, to be both romanticism and utility,and to had advancing image as progressive and dynamism. The purpose of this study was to con­ struct a scale for university students' view of science and nature,based on the free descri­ ption data of Kawakami et al. (2007a).Three hundred and sixteen university students were participated in a questionnaire survey. The responses were analyzed by factor analysis,and as a result six factors were extracted: "healing nature","future-promising science","threatening science","nature beyond human control","nature to be conserved",and "threatening nature". The results also showed the sexual difference on the score of "healing nature",that is, the scores were higher in woman than in men