著者
柴田 芳成 FITTLER ARON
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2019-10-11

本研究では、日本の古典和歌と関連する特徴的な修辞法の中から序詞と本歌取りと引歌をとりあげて、比較文学的なアプローチと翻訳研究のアプローチから検討、考察する。前者においては、日本の和歌と西洋詩という、文化的や言語的な背景を異にする文学の間に共通性を探求することが中心となる。また、後者においては、対象とする上代から中世までの和歌作品(引歌の場合はそれを多く使用した散文作品)の欧文訳の実態を明らかにし、比較文学的な研究の成果も参考にして、翻訳の改善を試みることが中心となる。