著者
下村 冬彦 Fuyu SHIMOMURA
出版者
神戸女学院大学研究所
雑誌
神戸女学院大学論集 (ISSN:03891658)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.179-188, 2015-12

文科省の行動指針に基づく「英語が使える日本人」育成の必要から、学生の英語運用力を上げ、TOEICスコアアップを目指す大学が増えている。本学では、共通英語教育研究センター設置に伴う英語教育充実の一環として、2015年度より、TOEIC対策の各種講座を実施している。本研究では同レベルの教材と授業内容で授業を行った場合、週1回90分の授業を10週に渡って行う場合と、TOEIC形式での模試を2時間行い、その後昼食休憩と4時間の解答解説を挟む集中講座形式のTOEIC対策の授業を1回行う場合と、同形式の授業を1週間続けて行う場合との3つの異なる講座を通じて、どのくらいのスコアを保持している層がどのようにスコアを伸ばす傾向があるのかを分析し、どのレベルの学習者にどのようなTOEIC対策を行うことが効率よく順調なスコアアップにつなげてゆけるかを比較、検証、分析した。