- 著者
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Heather D. Edginton
Jeanine Peters-Kennedy
Danny W. Scott
- 出版者
- 日本獣医皮膚科学会
- 雑誌
- 獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
- 巻号頁・発行日
- vol.19, no.3, pp.149-153, 2013 (Released:2013-10-31)
- 参考文献数
- 21
- 被引用文献数
-
2
ヒト,マウス,ウシ,ヒツジおよびアルパカでは,少数の常在T細胞が健常な表皮に存在する。加えてヒト,ウシおよびヒツジでは,少数の常在T細胞が真皮にも存在する。本研究の目的はリンパ球,CD3陽性細胞(Tリンパ球)ならびにPax5陽性細胞(Bリンパ球)が,健常犬の皮膚の真皮浅層および深層に存在するかを解析することであった。26頭の犬から採取された正常な皮膚の生検組織を対象として,真皮浅層および深層にCD3陽性細胞 ならびにPax5陽性細胞が存在するかを組織学的ならびに免疫組織化学的手法を用いて解析した。その結果,全ての検体において前述の細胞は認められなかった。この結果から,正常犬皮膚の真皮浅層および深層ではリンパ球がほとんど存在しないか,存在してもごく少数であることが示唆された。