著者
野村 浩子 川﨑 昌 Hiroko Nomura Sho Kawasaki
出版者
淑徳大学人文学部紀要委員会
雑誌
研究論集 (ISSN:21895791)
巻号頁・発行日
no.4, pp.13-24, 2019

我が国では、女性管理職登用において先進国のなかで大きな後れをとっている。先進諸国の多くが3割を超えるのに対し、日本の女性管理職比率は2017年度時点で11.5%にとどまる。女性管理職育成を進める企業がぶつかる壁として、ジェンダー・バイアスが指摘されている。そこで、本研究では、組織リーダーに望まれるものと、成人男性・女性に望まれるものの関係を探ることで、ジェンダー・バイアスが女性管理職登用に与える影響を探る。大手企業25社に勤める2527名から得たアンケート回答を分析した結果、組織リーダーは望ましさの程度が似ている男性向きで、女性にはふさわしくないというジェンダー・バイアスが存在することが示唆された。さらに、ジェンダー・バイアスは、男性に比べ女性回答者により強い傾向がみられた。こうしたジェンダー・バイアスにより、女性が管理職になることをためらう、また組織内でも女性は登用にふさわしくないとみなされる可能性がある。
著者
野村 浩子 川﨑 昌 Hiroko Nomura Sho Kawasaki
雑誌
淑徳大学人文学部研究論集 (ISSN:21895791)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.13-24, 2019-03-15

我が国では、女性管理職登用において先進国のなかで大きな後れをとっている。先進諸国の多くが3割を超えるのに対し、日本の女性管理職比率は2017年度時点で11.5%にとどまる。女性管理職育成を進める企業がぶつかる壁として、ジェンダー・バイアスが指摘されている。そこで、本研究では、組織リーダーに望まれるものと、成人男性・女性に望まれるものの関係を探ることで、ジェンダー・バイアスが女性管理職登用に与える影響を探る。大手企業25社に勤める2527名から得たアンケート回答を分析した結果、組織リーダーは望ましさの程度が似ている男性向きで、女性にはふさわしくないというジェンダー・バイアスが存在することが示唆された。さらに、ジェンダー・バイアスは、男性に比べ女性回答者により強い傾向がみられた。こうしたジェンダー・バイアスにより、女性が管理職になることをためらう、また組織内でも女性は登用にふさわしくないとみなされる可能性がある。
著者
野村 浩子 Hiroko Nomura
出版者
淑徳大学人文学部紀要委員会
雑誌
研究論集 (ISSN:21895791)
巻号頁・発行日
no.3, pp.15-27, 2018

2016年、アメリカ大統領選をきっかけにフェイクニュースの拡散が社会問題となっている。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及により、瞬時に偽情報が拡散されるようになったことが背景にある。メディア環境が大きく変わるなか、改めて大学においてメディアリテラシー教育を行う必要性が高まっている。SNSにより偽情報が広まる仕組みを知ること、また無意識のうちに自分にとって心地よい情報ばかりに囲まれている怖れがあることに気付きを促すことが大切である。そこでSNS時代のメディア理論を身につけたのちに、新聞を用いてニュースを読み解くリテラシーを高める教育を実践した。他メディアに比べ真偽チェックが厳しく行われる新聞を用いての学習が、ネット時代においても今なお有効であることがわかった。
著者
Mioko MASUDA Junko TSUNODA Hiroko NOMURA Nami KIMURA Gombojav ALTANGEREL Bandi NAMKHAI Usukhjargal DOLJ Michinari YOKOHAMA
出版者
Japanese Society of Equine Science
雑誌
Journal of Equine Science (ISSN:13403516)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.145-151, 2007 (Released:2008-01-09)
参考文献数
16
被引用文献数
2

The incidence of Bider (Bi marking) in Mongolian native horses was 0.010, and that according to districts was the highest (0.032) in Tov Aimag. Bi marking was frequently observed in bay (0.482) and chestnut horses (0.351), and was also observed in gray and roan horses. The incidence of Bi marking was high (0.842) in horses with a dorsal strip (DS) as a primitive marking. In 164 Equus przewalskii, the incidence of Bi marking was 0.396, which was about 40 times the incidence in Mongolian native horses. Bi marking was observed in both males and females in the two species, showing autosomal inheritance. Analysis of the mode of inheritance based on the incidence of Bi marking in foals according to various crossing combinations showed the complete dominance of Bi marking in both species. Thus, it was concluded that Bi marking occurs in Bi/Bi and Bi/- genotypes. This Bi marking differs from DS, leg stripes (LS) and shoulder stripes (SS), and is considered to be a type of primitive marking peculiarly occurring in Mongolian native horse and Equus przewalskii. The high incidence of Bi marking in Equus przewalskii (0.396), and the results of crossing between Mongolian native horses and Equus przewalskii performed in Mongolia, suggest introgression of the Bi marking gene from Equus przewalskii to Mongolian native horses.