著者
Hoki Makoto Takeda Sakuzo 法貴 誠 竹田 策三
出版者
三重大学農学部
雑誌
三重大學農學部學術報告 = The bulletin of the Faculty of Agriculture, Mie University (ISSN:04624408)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.225-231, 1983-03

ユーカり混合燃料を用い、空燃比を一定の範囲で変化させエンジン燃焼室内の火災伝播速度を調べた。エンジンに流人する空気流は脈動をともなうのでこれを除くためサージタンクを設けタンクには四分円ノズルを取付けマノメーターでタンク内外の圧力差を続むことにより流量を測定した。また空燃比を変えるためにはキャブレターのメインジェットノズルの内径の異なるものを用い燃料の流量を変えることにより空燃比を変化させた。実験の結果ユーカり油の火災伝播速度はガソリンより少し速いことが判った。また空気過剰率が1に近い場合はユーカり油の混合割合の増加ともに火災伝播速度が増加する傾向がみられた。火災伝播速度は空気過剰率に影響されその値が1に近づくとき政最高の値となったが1以上または以下に大きく変化すると適正燃焼が行なわれず火災伝播速度は小さくなった。