著者
Kim Tae-Yung Shon Hyun-Joo Joo Yi-Seok MUN Un Kyong KANG Kyung Sun LEE Yong Soon
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.67, no.8, pp.753-759, 2005-08-25
被引用文献数
93

米国とカナダにおいてのみ認められていた鹿の慢性消耗性疾患(CWD)の発生が, 韓国Chungbukの農場で飼育されていたカナダから輸入された鹿にも認められた(2001年8月8日).CWDのサーベイランスと疫学調査により, 輸入された144頭(CWD発生農場由来鹿72頭, 同鹿と共に輸入された鹿72頭)のうち, 93頭(CWD発生農場由来鹿43頭, 同鹿と共に輸入された鹿50頭)については, 30農場で飼育されていることが報告された.2001年10月4日と8日にCWDの追加的調査を行なった.同居鹿をと殺した結果, カナダから輸入されたその他の鹿にも感染が確認された.水平感染が懸念されたので, 1997年にカナダから輸入された93頭および同居していた韓国産の鹿についてと殺し, 検査を行なった.韓国産の鹿には感染が認められなかったが, 2004年11月20日に再びCWDが発生し, これについては調査中である.