著者
宮川 修一 Konchan Somkiat
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.p255-259, 1990-12

東北タイ, ドンデーン村における菜園の重要作目であるトウガラシの生産性を1983年7月から1984年2月まで調査した.対象とした16の菜園での平均収量は生重で3kg/100m^2/月, ないし2kg/100株/月であったが, 菜園間の差異はおおきかった.9,10月の収量が最も高く, 11月以降は更新によって若齢株が多くなるため収量は低下した.7,8月の低収量は大雨による着花不良や田植作業との労力競合が原因と推定された。面積当たり収量は株当たりの収量に強く支配されており, 旺盛な生育が得られるように管理方法を改良してゆくことが重要と考えられる.