著者
中根 和昭 Marcio Gameiro 鈴木 貴 松浦 成昭
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:24240982)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.97-108, 2012-09-25 (Released:2017-04-08)
参考文献数
18
被引用文献数
1

病理診断とは,人体から採取された材料について顕微鏡で観察し,病理学の知識や手法を用いて病変の有無や種類について診断することである.日本では病理医の絶対数は症例数に比べ圧倒的に不足しているため,計算機による病理診断支援技術の開発は緊急の課題である.ここでは,位相幾何学的な概念を基にしたアルゴリズムを提案し,生体組織画像から病変部を抽出する手法と,大腸癌の組織に対して適用した結果を紹介する.