- 著者
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荒井 三津子
杉村 留美子
片村 早花
佐藤 理紗子
太田垣 恵
Mitsuko Arai
Rumiko Sugimura
Sayaka Katamura
Risako Sato
Megumi Otagaki
北海道文教大学人間科学部健康栄養学科
北海道文教大学人間科学部健康栄養学科
北海道文教大学人間科学部健康栄養学科
北海道文教大学人間科学部健康栄養学科
北海道文教大学人間科学部健康栄養学科
- 雑誌
- 北海道文教大学研究紀要 = Bulletin of Hokkaido Bunkyo University
- 巻号頁・発行日
- no.37, pp.17-29, 2013-03-15
木の葉形のベコモチは,北海道にのみ見られる端午の節句などに作られる餅である.青森県下北半島にも同じ名前の餅があるが形状が異なる.北海道の南西海岸,江差,上ノ国,松前にはベコモチと全く同じものがカタコモチと呼ばれていたり,青森県のクジラモチが共存している.ベコモチ,カタコモチ,クジラモチがともに作られたり食べられている地域は他にない.江差は鰊漁や北前船で栄え,松前は北海道唯一の城下町である.上ノ国はその間に位置する北海道で最も古く和人が移住した地として知られる.本稿は歴史のある3 つの町に伝わる三種類の餅菓子に着目し,そのルーツと伝承などについて検討する.