著者
齋藤 路子 沢崎 達夫 今野 裕之 Michiko Saito Tatsuo Sawazaki Hiroyuki Konno 目白大学大学院心理学研究科 目白大学人間学部 目白大学人間学部 Mejiro University Graduate School of Psychology Mejiro University Faculty of Human Sciences Mejiro University Faculty of Human Sciences
雑誌
目白大学心理学研究 = Mejiro journal of psychology (ISSN:13497103)
巻号頁・発行日
vol.(4), pp.101-109, 2008

本研究の目的は,完全主義と帰属スタイルの関連の検討,および完全主義が抑うつに至るプロセスに関するモデルを構成し,共分散構造分析による検討を行うことであった。大学生444名は完全主義,内的安定的帰属スタイル,抑うつを測定する質問紙に回答した。その結果,完全欲求および高目標設定は成功場面でも失敗場面でも内的安定的帰属と関連する一方で,失敗過敏および行動疑念は失敗場面のみ内的安定的帰属と関連することが示された。共分散構造分析の結果,(a)適応的完全主義が強いほど,対人領域における成功に対して内的安定的帰属をしやすく,ポジティブ感情が強まること,(b)不適応的完全主義が強いほど,対人領域における失敗に対して内的安定的帰属をしやすく,抑うつが強まることが示された。最後に,完全主義が抑うつに至る認知プロセスについて介入方法も交えて議論した。