著者
千葉 美保子 Mihoko CHIBA
出版者
甲南大学教育教職センター
雑誌
甲南大学教育学習支援センター紀要 = Memoirs of Learning Utility Center for Konan University Students (ISSN:24322334)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.71-79, 2021-03-23

甲南大学では,2015年度より学修支援の一環として,ラーニングアシスタント制度を導入し展開している。ラーニングアシスタント制度は「Teaching is Learning」(教えることで学ぶ)ことをコンセプトとし,3種目の支援を展開している。本稿では,この3種目のうち,授業内ファシリテーション支援を取り上げ,初年次科目の導入事例を対象とし,学生アシスタントによる学びへの効果とその課題について,受講生を対象としたアンケート調査を行った。分析の結果,受講生の多くがラーニングアシスタントによる学修支援の効果を実感している一方,過剰介入の傾向が見られ,場面や状況に応じた介入方法などを検討する必要性が示唆された。