著者
千葉 美保子
出版者
京都産業大学
雑誌
高等教育フォーラム (ISSN:21862907)
巻号頁・発行日
no.6, pp.97-102, 2016

学生の自律学習空間「雄飛館ラーニングコモンズ」内に設置されている学習支援カウンターでは、3 名の学習支援員(任期付職員)が常駐しているが、2013 年10 月の仮オープン以降、直接的なスタディ・スキル支援の場としての、また学生と教員・その他の支援機関とを仲介する場としての試行が続けられている。具体的には、(1)雄飛館ラーニングコモンズのスペースを活用した日本語/ 英語ライティング・プレゼンテーションの個別相談対応、(2)日本語/ 英語学習に関するワークショップ実施、(3)ICT 機器の利用相談を通じて、学生に対する学習支援を行っている。さらに、グローバル人材育成事業(現「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」)の一環として、英語e ラーニングシステムのヘルプデスクを兼ね、ラーニングコモンズを起点として学生の主体的な学びをワンストップで支援している。本報告では、学生に対するヒアリングを通じ学習支援ニーズや学習傾向を改めて分析し、学習支援カウンターにおける主体的な学びを促進するための支援体制の構築へ向けた考察結果を報告する。
著者
千葉 美保子 Mihoko CHIBA
出版者
甲南大学教育教職センター
雑誌
甲南大学教育学習支援センター紀要 = Memoirs of Learning Utility Center for Konan University Students (ISSN:24322334)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.71-79, 2021-03-23

甲南大学では,2015年度より学修支援の一環として,ラーニングアシスタント制度を導入し展開している。ラーニングアシスタント制度は「Teaching is Learning」(教えることで学ぶ)ことをコンセプトとし,3種目の支援を展開している。本稿では,この3種目のうち,授業内ファシリテーション支援を取り上げ,初年次科目の導入事例を対象とし,学生アシスタントによる学びへの効果とその課題について,受講生を対象としたアンケート調査を行った。分析の結果,受講生の多くがラーニングアシスタントによる学修支援の効果を実感している一方,過剰介入の傾向が見られ,場面や状況に応じた介入方法などを検討する必要性が示唆された。