著者
児玉 望 Nozomi Kodama
出版者
熊本大学文学部言語学研究室
雑誌
ありあけ 熊本大学言語学論集
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-40, 2008-03-30

児玉(2007)では、川上秦氏の「句」を、階層的な日本語音韻構造におけるアクセント句の上位の構造(音韻句)として位置づけることを提案した。本稿では引き続き、この「音韻構造の階層性」について、主として鹿児島方言と東京方言を中心に考察する。
著者
児玉 望 Nozomi Kodama
出版者
熊本大学文学部言語学研究室
雑誌
ありあけ 熊本大学言語学論集
巻号頁・発行日
vol.7, pp.41-60, 2008-03-30

本稿では、副詞のさまざまな用法の同義性の判定に、副詞が出現する統語構造・音韻構造上の位置の異同を考慮することを提案し、いくつかの日本語副詞のこの意味での多義(構造的多義)を例示する。あわせて、このような多義の存在が統語論全体にとってどのような意味をもつかを考察する。