著者
Valio I.F.M. Rocha Rosely F.
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.p243-248, 1977-06

ステビオサイド生産に対する基礎的知見を得るために, パラグアイ産の系統を用いて日長と数種の生長調節物質が栄養生長と生殖生長に及ぼす影響を調査した。ステビアは14時間より短い日長では開花するがそれ以上の日長では開花しない事から(第1・2図), 短日植物の一種であることが判った。なお詳細な分析結果からみて, 最少必要短日処理は2回である事(第3図)および4対葉の時期から日長に感応し始める事(第1表)が明らかとなった。生長調節物質の影響についてみると, CCCとステブイオールは栄養生長及び開花を抑制するがジベレリンはいづれも促進する事(第4・5・6図), 及びフシコシンはCCCの抑制作用を部分的に阻止する働きがある事(第2表)が確認された。