著者
三木 康明 楠田 寛 上西 裕之 魚橋 武司 堺 俊明 Yasuaki Miki Hiroshi Kusuda Hiroyuki Uenishi Takeshi Uohashi Toshiaki Sakai 魚橋病院 魚橋病院 魚橋病院 魚橋病院 魚橋病院 Uohashi Hospital Uohashi Hospital Uohashi Hospital Uohashi Hospital Uohashi Hospital
雑誌
藍野学院紀要 = Bulletin of Aino Gakuin (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
vol.21, 2008-03-31

本研究では,男女が合同して作業療法を行なうことにより,患者がどのような影響をうけるかを検討した。開始直前と開始後3ヶ月後に,PANSSとRRSを用いて,評価したところ,「社会参加の広がり」,「外見への配慮」に関する項目では,女性に顕著な結果が現れた。このような変化は男女合同プログラム実施によって,社会性の獲得に影響を与えることが示唆された。この様な変化の理由としては,男女合同プログラム開始以前の女性患者は病棟外での活動が少なかったため,男性より外部刺激に曝されることが少なかったことが大きな理由であると考えられた。また,プログラム実施において女性の参加率の偏りが見られた。これについては(1)男性への拒否感,(2)参加の場所(男性病棟)が原因と考えられた。これらを改善することと,ストレスへの耐性を高める関わりが必要と考えられた。