著者
Shingo ABE Yohei TANAKA Yukako UCHIDA Shinichi HORATA
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
SICE Journal of Control, Measurement, and System Integration (ISSN:18824889)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.372-379, 2018 (Released:2018-07-31)
参考文献数
21
被引用文献数
10

In industrial control system (ICS) network, communication is often conducted using custom protocols. Methods for analysis and protection from cyber threats that are specific to ICS network need to be discussed in line with each device and system specification. In this research, the honeypot technology, which is already practiced in IT networks, was further improved for ICS networks so that it responds to packets reaching the honeypots and even conducts counter-scan to collect information of the attack method and its sources. It has been already presented that machines infected with some known malware (e.g. Havex RAT) in ICS networks conduct scan activities against certain devices. For this type of attack, interaction honeypot is considered effective in identifying infected devices out of such scans. In the simulation based on Modbus Stager, which affects programmable logic controller (PLC) operation and connected PCs, the suggested interaction honeypot, namely “traceback honeypot system (THS)” successfully collected payload that is actually sent in the attacks by emulating responses to commands on Modbus protocols. Information obtained from THS-based observation can be used for proactive purposes as in separating infected devices from the operating network and restricting access to certain devices to prevent further infection in the ICS network. This paper discusses methods of tracking attack sources using the THS and preventing further infection within the network based on the search result.
著者
田中 洋平 Yohei Tanaka
雑誌
淑徳大学人文学部研究論集 (ISSN:21895791)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.138-120, 2021-03-15

本論では茨城県稲敷市の天台宗寺院・不動院に残された「江戸崎不動院門徒分限帳」全三冊を基礎史料として、近世における同院の配下寺院について、その経営実態を分析した。特に天台宗教団内における寺格に注目し、寺格別に各寺院の檀家数や檀家から得られる収入、所持耕地などに関しての考察を進めている。そこからは、従来の研究史のうえで等閑視されてきた寺格によって、右記の分析項目に著しい差異が生じている実態を明らかにした。具体的には、寺請や葬祭を執行することができる住持によって営まれる「末寺」寺院では、一定の葬祭檀家と所持耕地を有しており、これによって寺院経営が維持されていたのに対し、寺請や葬祭の執行が原則として許されていない住持によって営まれる「門徒」寺院の場合には、檀家、所持耕地からの収入ともに充分ではない様子を数量的把握によって描出している。
著者
田中 洋平 Yohei Tanaka
雑誌
淑徳大学人文学部研究論集 (ISSN:21895791)
巻号頁・発行日
vol.第4号, pp.97-108, 2019-03-15

本論では中等教育段階における歴史教育と歴史学研究の結節を企図し、高等学校で使用されている日本史教科書の記述について、歴史学的知見からこれに検討を加えた。具体的には、近世宗教史分野の研究成果を整理するとともに、これに新たな研究知見を付与したうえで教科書の記述を再検討している。ここでは、これまでの研究史及び『肥後藩人畜改帳』の分析から、寺檀制度の成立に照応させつつ、それを担う寺院が建立されたことを確認し、にもかかわらず、そうした寺院がどの段階で造営されていったかという点について、教科書中には記述がないことを指摘した。併せて近世宗教史研究のうえで長らく議論されてきた「近世仏教堕落論」についても、これを教科書に記載したうえで、歴史事象に関する生徒間の討論を深化させるための素材とすることができる可能性について言及した。
著者
田中 洋平 Yohei Tanaka
出版者
淑徳大学人文学部紀要委員会
雑誌
研究論集 (ISSN:21895791)
巻号頁・発行日
no.4, pp.97-108, 2019

本論では中等教育段階における歴史教育と歴史学研究の結節を企図し、高等学校で使用されている日本史教科書の記述について、歴史学的知見からこれに検討を加えた。具体的には、近世宗教史分野の研究成果を整理するとともに、これに新たな研究知見を付与したうえで教科書の記述を再検討している。ここでは、これまでの研究史及び『肥後藩人畜改帳』の分析から、寺檀制度の成立に照応させつつ、それを担う寺院が建立されたことを確認し、にもかかわらず、そうした寺院がどの段階で造営されていったかという点について、教科書中には記述がないことを指摘した。併せて近世宗教史研究のうえで長らく議論されてきた「近世仏教堕落論」についても、これを教科書に記載したうえで、歴史事象に関する生徒間の討論を深化させるための素材とすることができる可能性について言及した。