- 著者
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吉海 直人
YOSHIKAI Naoto
- 出版者
- 京田辺
- 雑誌
- 同志社女子大学日本語日本文学 (ISSN:09155058)
- 巻号頁・発行日
- vol.16, pp.37-64, 2004-06-30
「花かるた」は、ヨーロッパ(ポルトガル)のプレイングカードが海を渡って日本に将来され、その後の鎖国の間に独自に発展したものである。その特徴は数字を用いず、四季折々の花によって代用している点にある。ただ今日まで、賭博とのかかわりが強調されたために、その文化的特質が見失われていたと思われる。本稿は新出資料「武蔵野」の骨刷の紹介を兼ねて、日本が世界に誇りうる「花かるた」の歴史と文化を再検証し、その復権をめざすものである。