- 著者
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耳鳥斎//〔画〕
- 出版者
- 塩屋忠兵衛〔ほか〕
- 巻号頁・発行日
- 1803
独特の様式の戯画で名高い大坂の画家耳鳥斎の絵本。万歳、初釜から顔見世、餅つきまで、上方の年中行事を描いた淡彩摺り26図を収録。蕪村、基角、大江丸などの賛がある。ほかに4編の文も収める。本書の序文から、耳鳥斎は刊行時には没していたことが知られる。序文の作者風来散人は上方の読本作者武内確斎(1770-1826)。なお、第11丁と12丁の間にある半丁の紙は、その文面と位置から、以降の部分を袋状に封じこんだ封切り紙の残りと見られる。