著者
田中康 飯田元 松本健一
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.1233-1245, 2005-05-15

ソフトウェアプロセスの適切なモデル化は,開発のフレームワークを提供するとともに,継続的なプロセス改善のベースラインを提供する意味においても重要な課題である.しかし,従来のプロセスのモデルは,変化を続ける現実の開発活動を適切にモデル化することが困難なために,当初定義したプロセスモデルが利用されず形骸化してしまう問題が起こっていた.そこで我々は,継続的なプロセス改善への適用に有効なプロセスモデルとして,成果物間の関連に着目したプロセスのモデル化方法「PReP(Product Relationship Process)」モデルを開発した.実際の開発プロジェクトに適用した結果,PRePモデルは,現実の開発活動のモデル化,理解の容易性,モデル化の柔軟性,そして再利用性にすぐれていることを確認した.PRePモデルを使用することにより,開発活動の実行とプロセスの継続的改善に効果的に利用できるプロセスモデルを定義することができる.

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PRePモデルは開発活動の実行とプロセスの継続的改善に効果的に利用できるプロセスモデルを定義することができる。 https://t.co/XkvJitycrU

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